「王と道化」は、著名なゲームデザイナー、ライナー・クニツィアが手がけた、複雑ながらも緻密にバランスが取れた2人用のボードゲームです。元々のタイトル「Auf der Reeperbahn…」は、1954年の人気ドイツ映画に由来していますが、日本では「王と道化」として知られています。
このゲームでは、17マスのトラックの中央付近からスタートする6体の駒を、自分の陣地へと引き寄せることが目標です。プレイヤーは、手番ごとに同じ色のカードを好きなだけプレイし、そのカードに応じて駒を移動させます。例えば、赤の「4」をプレイすると、赤の駒「Rote Lola」または「Dancing Deb」を4マス自分の方向に進めます。
しかし、このゲームの真髄は、駒の移動に関する特殊なルールや制約にあります。例えば、中央の緑の駒「Brilli-Lilli」または「Saucy Sue」は、ゲーム終了時に自分の陣地にいれば勝利が確定しますが、彼女は灰色の駒2体の「ボディガード」の間でしか動けません。また、黄色の駒「Blonde Hans」または「Handsome Hal」は、カードを使わずに他の3体の駒を自分のマスに呼び寄せることができます。さらに、もう一つの緑の駒「Schampus-Charly」または「Champagne Charlie」は、ゲーム終了時に自分のナイトクラブ(自分の陣地の2マスのいずれか)に到達すれば勝利できますが、彼を動かすには特定の条件が必要です。
「王と道化」は、攻撃と防御、先を見据えた戦略が重要となるゲームです。早い段階で勝利が決まることもあれば、デッキを2周して最後のカードで逆転が起こることも。プレイ時間は10〜20分と短く、何度も繰り返しプレイしたくなる魅力があります。
受賞歴とノミネート
- 2021年 UK Games Expo ベスト新作カードゲーム(一般部門)ノミネート
- 2006年 Golden Geek ベスト2人用ボードゲーム ノミネート
「王と道化」は、短時間で深い戦略を楽しめる2人用ボードゲームとして、ぜひ一度試してみてください。
英語/外国語名 | King & Jester |
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